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Dynamic Flow Navi™
インテリジェント P&ID ソリューション
石油・化学系プラントにおける、バルブ開閉や機器 ON/OFF による流体経路の変化を、デジタル化した P&ID※(以下、インテリジェント P&ID)上でシミュレーション可能とするソリューションです。これまでのように、紙の P&ID を手作業でトレースや色分けする手間をかけることなく、設計チェック、工事計画の立案等が行なえます。
加えて、複数システムで分散管理している、各機器・計器に関する技術情報や保全情報等を一つのインテリジェント P&ID に集約することで、画面上からスピーディーに関連情報を閲覧・検索できます。
※P&ID:
配管・計装図面。プラントを構成する機器・計器・配管・バルブ等のつながりを専用記号で可視化した図面。
Piping & Instrument flow Diagram の略。
※前身の製品「TechmasNavi」から通算した実績数値。
紙の P&ID に依存せず、画面上で流体経路シミュレーションを実現
プラントのすべての機器・配管・バルブ等の結合状態や、ステータスの変更による流体経路の変化をインテリジェント P&ID 上で視覚化。バルブや機器のステータスを画面上で切り替えながら、流体経路の変化をシミュレーションできます。
ステータス変更による流体経路の変化をカラー表示設計工事計画
マウス操作でバルブ開閉やポンプ ON/OFF を切り替えると、新たな流体経路が自動的にカラー表示されます。流体の種類によって特定の色を指定しておくことで、よりプラントの状態が正確に把握できます。ステータスを変えた流体経路パターンを複数保存し、プラントの運用・保全用の技術情報として活用することもできます。
登録したバルブ開閉順に基づき自動再生設計
複数バルブの開閉順序を登録しておくことで、時系列での自動再生が可能です。設計時に、動的に変化する流体経路を確認しながら、シーケンスパターンを作成できます。
また、複数製造ラインを持つプラントを設計する際、配管や装置内で干渉してコンタミ(異物混入)が起きないかをチェックする機能も備えています(インターロック検証機能)。
注意箇所を明示した作業指示書を簡単に作成工事計画
現場での保全工事において、バルブの誤開閉や、仕切板の取付け漏れ等が起きると重大事故につながるリスクがあります。本製品の利用で、工事計画者は「開けてはいけないバルブ」「仕切板の取付箇所」「接続ラインから取り外す配管」等の注意ポイントをインテリジェント P&ID 上の該当箇所に登録可能。
ボタンをクリックするだけで、注意ポイントをマッピングした P&ID と指示一覧で構成される作業指示書を出力できます。
部門の壁を超えた情報共有で、安全・確実な点検作業が実現
点検・保全業務を担う現場では、高齢化や労働力人口減少の影響で、技術継承が困難となりつつあります。「Dynamic Flow Navi™(DF-NAVI)」により現場のノウハウを作業指示書上に可視化することで、経験不足を補い、新人でも正確に業務を遂行できるようになります。
P&ID 上から機器・計器に関する情報にダイレクトにアクセス
現在、多くのプラントでは、各機器・計器に関する情報(技術情報、保全履歴、検査記録など)が電子化されていますが、これらは個別のシステムで管理され、参照に手間と時間を要する課題があります。これらの情報をインテリジェント P&ID に集約することで、簡単に情報にアクセスできるようになり、本来業務にリソースを集中できます。
機器・計器のシンボルを選ぶだけで関連情報を表示
個別のシステムで管理している機器・計器に関する情報(下記参照)をインテリジェント P&ID と紐付けることで、一つのインタフェースを通じて、さまざまな情報に簡単にアクセスできるようになります。
◎別途、既存のプラントデータ管理基盤等と連携させるインテグレーションが必要な場合があります。
インストール不要で複数部門から同時利用
Web ブラウザからログインするだけで情報を閲覧できるので、各端末にアプリケーションをインストールする必要はありません。プラント運営に関わるさまざまな部門が、PC やタブレット端末を利用して、同時にプラント情報にアクセスできます。
特定の機器・計器の所在場所を P&ID 上で検索
タグ No、機器タイプ、属性などの条件で検索すると、インテリジェント P&ID 上で該当する機器等が選択状態となって表示されます。条件にヒットした複数の機器に、まとめて色を付けることもできます。たとえば、高圧ガス保安法や消防法に基づいて特定機器の点検作業を指示する際や、外部提出用の報告書を作成する際に役立つ機能です。
プラントの現場で培った知見に基づき、インテリジェント P&ID による価値創造をお手伝いします
流体経路シミュレーションの草分けとして長年の実績
TIS 千代田システムズは、2004年に国内初の流体経路シミュレーション製品「TechmasNavi(テクマス ナビ)」の提供を開始しました。以来、多くのプラントの現場で培った経験・知見を反映した機能強化を継続し、新たに後継となるソリューション製品「Dynamic Flow Navi™(DF-NAVI)」としてリリースいたします。
紙や CAD データからのインテリジェント P&ID 移行もサポート
現在、P&ID を紙ベースや CAD で運用管理しているお客様が、円滑にインテリジェント P&ID へ移行できるようお手伝いいたします。AI 技術を利用して既存図面のオブジェクト(部品・計器・配管)を自動検出する当社の独自技術により、人手とコストを抑えて P&ID のインテリジェント化を実現します。