Service & Solution

サービス・ソリューション

Dynamic Flow Navi®

Dynamic Flow Navi<sup>®</sup>

インテリジェント P&ID ソリューション

石油・化学系プラントにおける、バルブ開閉や機器 ON/OFF による流体経路の変化を、デジタル化した P&ID(以下、インテリジェント P&ID)上でシミュレーション可能とするソリューションです。これまでのように、紙の P&ID を手作業でトレースや色分けする手間をかけることなく、設計チェック、工事計画の立案等が行なえます。
加えて、複数システムで分散管理している、各機器・計器に関する技術情報や保全情報等を一つのインテリジェント P&ID に集約することで、画面上からスピーディーに関連情報を閲覧・検索できます。

※P&ID:
配管・計装図面。プラントを構成する機器・計器・配管・バルブ等のつながりを専用記号で可視化した図面。
Piping & Instrument Diagram の略。

1

P&IDの色塗・チェック作業の工数
50%以上削減

2

熟練技術者
頭の中を再現
思い描く作業手順を視覚的に共有

3

P&IDを情報ポータルサイトに
現場から
必要な情報にアクセス

※大手エンジニアリング会社による事前検証の結果。

紙の P&ID に依存せず、画面上で流体経路シミュレーションを実現

プラントのすべての機器・配管・バルブ等の結合状態や、ステータスの変更による流体経路の変化をインテリジェント P&ID 上で視覚化。バルブや機器のステータスを画面上で切り替えながら、流体経路の変化をシミュレーションできます。

ステータス変更による流体経路の変化をカラー表示設計工事計画

マウス操作でバルブ開閉やポンプ ON/OFF を切り替えると、新たな流体経路が自動的にカラー表示されます。流体の種類によって特定の色を指定しておくことで、よりプラントの状態が正確に把握できます。ステータスを変えた流体経路パターンを複数保存し、プラントの運用・保全用の技術情報として活用することもできます。

「色塗りフロー」と「バルブ開閉パターン表」を同時に作成設計

制御システム設計の際に必要となる「色塗りフロー」「バルブ開閉パターン表」の作成は非常に煩雑で、時間を要する作業です。
本製品ではインテリジェントP&ID上のバルブをクリックして開閉を行うと、設備状態の変更に合わせて図面の色塗りが自動で行われます。意図した状態になっているかを画面で確認しながらステップを登録すると「色塗りフロー」と「バルブ開閉パターン表」が同時に作成されます。別で作成した「バルブ開閉パターン表」を取り込み、設計通りの動きになっているかを画面上で再生して確認することもできます。

また、指定した複数の運転ステップを実行した際に、不適切なバルブ開閉による異物混入の発生有無を瞬時に判定し、競合する運転ステップ箇所と配管を画面上で確認できる設備競合チェック機能も備えています。

dfnavi_valve.png

仕切板取付位置の提案から作業指示書の作成まで工事計画

現場での保全工事において、バルブの誤開閉や仕切版の取付漏れなどが発生すると、重大事故につながるリスクがあります。
本製品の利用で、工事計画者は「開けてはいけないバルブ」「接続ラインから取り外す配管」「手順を間違えやすい作業」といった注意ポイントをインテリジェントP&ID上の該当箇所に登録することができます。
また、インテリジェントP&ID上で隔離したい機器を選択すると、その機器を隔離するために必要な仕切板取付位置の候補が自動的に提案されます。工事計画者は提案された候補を基に、抜け漏れなく計画を立てることが可能です。
さらに、ボタンをクリックするだけで、事前に登録した注意ポイントや仕切の板取付位置が反映されたP&IDと、指示一覧で構成される作業指示書を簡単に出力できます。

部門の壁を超えた情報共有で、安全・確実な点検作業が実現

点検・保全業務を担う現場では、高齢化や労働力人口減少の影響で、技術継承が困難となりつつあります。「Dynamic Flow Navi®」により現場のノウハウを作業指示書上に可視化することで、経験不足を補い、新人でも正確に業務を遂行できるようになります。

P&ID 上から機器・計器に関する情報にダイレクトにアクセス

現在、多くのプラントでは、各機器・計器に関する情報(技術情報、保全履歴、検査記録など)が電子化されていますが、これらは個別のシステムで管理され、参照に手間と時間を要する課題があります。これらの情報をインテリジェント P&ID に集約することで、簡単に情報にアクセスできるようになり、本来業務にリソースを集中できます。

機器・計器のシンボルを選ぶだけで関連情報を表示

個別のシステムで管理している機器・計器に関する情報(下記参照)をインテリジェント P&ID と紐付けることで、一つのインタフェースを通じて、さまざまな情報に簡単にアクセスできるようになります。

◎別途、既存のプラントデータ管理基盤等と連携させるインテグレーションが必要な場合があります。

インストール不要!場所にとらわれず複数部門から同時利用

Webブラウザからログインするだけで情報を閲覧できるので、各端末にアプリケーションをインストールする必要はありません。プラント運営に関わるさまざまな部門が、PCやタブレット端末を利用して、同時にプラント情報にアクセスできます。
現場からでも情報にアクセスできるため、事務所に戻らずに確認できることが増え、作業効率アップにつながります。

特定の機器・計器の所在場所を P&ID 上で検索

タグNo、機器タイプ、属性などの条件で検索すると、インテリジェント P&ID 上で該当する機器等が選択状態となって表示されます。条件にヒットした複数の機器に、まとめて色を付けることもできます。たとえば、高圧ガス保安法や消防法に基づいて特定機器の点検作業を指示する際や、外部提出用の報告書を作成する際に役立つ機能です。

プラントの現場で培った知見に基づき、インテリジェント P&ID による価値創造をお手伝いします

流体経路シミュレーションの草分けとして長年の実績

TIS千代田システムズは、2004年に国内初の流体経路シミュレーション製品「TechmasNavi(テクマス ナビ)」の提供を開始しました。以来、多くのプラントの現場で培った経験・知見を反映した機能強化を継続し、新たに後継となるソリューション製品「Dynamic Flow Navi®」としてリリースいたします。

紙や CAD データからのインテリジェント P&ID 移行もサポート

現在、P&ID を紙ベースや CAD で運用管理しているお客様が、円滑にインテリジェント P&ID へ移行できるようお手伝いいたします。AI技術を利用して既存図面のオブジェクト(部品・計器・配管)を自動検出する当社の独自技術により、人手とコストを抑えて P&ID のインテリジェント化を実現します。

AVEVA製品とDynamic Flow Navi®の連携により、プラント情報ポータルを実現 ※開発中

エネルギー産業およびエンジニアリング業界向けサービスの知見を基にした次世代のプラント設計図面ソリューション「Dynamic Flow Navi®」と、AVEVA社の設備資産管理ソリューション「AVEVA Asset Information Management(AIM)」を連携することにより、データの高度活用を目的としたプラント情報ポータルを実現します。オペレーション&メンテナンス業務の高度化が可能となります。

AVEVA™ NET Asset Information Management

AVEVA_DF1.png

     ■ プラント情報ポータルの期待効果

製造現場
日常点検-トレンド監視-定修業務-トラブル対応
保全高度化
保全計画-定修・改修工事計画-保全情報分析
・点検時の運転・品質・検査データの一括検索
・現場工事確認、機器位置、作業箇所可視化
・バルブ開閉状態把握
 稼動効率化、安全対策、技術伝承、など
・設備運転状況や立入規制把握、安全確認
・工事個所の確認
・現場担当の変動把握、予知保全
  故障原因分析、計画外停止の削減、など

Dynamic Flow Naviについて調査・検討しているお客様におすすめ

Dynamic Flow Naviを実際に体感したお客様の声をまとめたところ、複雑な系統を持つプラント・工場が抱える課題の解決に繋がることが見えてきました。ホワイトペーパーにまとめましたので、ダウンロードのうえご活用ください。

お問い合わせ

 TIS千代田システムズ株式会社