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ニュース:2022年

2022/07/06 TIS千代田システムズ、次世代のプラント設計図面ソリューション「Dynamic Flow Navi」を開発 ~図面のインテリジェント化でフィールド業務を改革~

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TIS千代田システムズ株式会社

 TISインテックグループのTIS千代田システムズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:間瀬 文康、以下:TIS千代田システムズ)は、次世代のプラント設計図面ソリューションである「Dynamic Flow Navi(ダイナミックフローナビ)」の提供を10月より開始することを発表します。
 また、「Dynamic Flow Navi」導入を希望されるお客様に対しては正式サービス提供前の9月末まででPoC※1も実施する予定です。

 プラント設計図面であるP&ID※2は、石油化学プラントの機器・配管の接続を表した重要なドキュメントです。プラントの設計・運転・保全などのフィールド業務では、P&IDをもとに流体の経路確認や機器情報の把握が重要な業務であり、大量のP&IDチェック効率化と有効活用を実現する"P&IDのインテリジェント化"が求められています。

 TIS千代田システムズでは、このインテリジェントP&IDソリューションの草分けとして長年提供している「TechmasNavi(テクマスナビ)※3」を機能強化し、後継ソリューションとなる「Dynamic Flow Navi」を提供します。
 従来のP&IDに代わり「マウス操作で流体の流れをカンタンにシミュレーションできる」「P&IDから散在する様々な情報へカンタンにアクセスできる」というフィールド業務改革のコンセプトを継承し、お客さまからの要望が多かった"紙やCAD図面からインテリジェントP&IDへのカンタンな移行"を独自のAI技術で実現し、さらにユーザインターフェースの刷新でユーザビリティが大幅に向上します。

Dynamic Flow Naviの導入効果>
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 TIS千代田システムズは、今回の「Dynamic Flow Navi」開発を皮切りに、引き続き"運転手順シミュレーション"や"HAZOPスタディ支援"などの機能強化を予定しています。これにより、蓄積情報と「Dynamic Flow Navi」を統合したプラント情報ポータルによる業務効率の実現で、お客様のデジタルトランスフォーメーションを支援します。


※1:試作開発の前段階における検証やデモンストレーションを指す
※2P&ID: 配管・計装図面。プラントを構成する機器・計器・配管・バルブ等のつながりを専用記号で可視化した図面。Piping & Instrument flow Diagram の略
※3TechmasNavi(テクマスナビ): 2004年に提供を開始した流体経路シミュレーション製品

■Dynamic Flow Naviの主要な特長

1)ステータス変更による流体経路の変化をカラー表示
 インテリジェントP&ID上でバルブ開閉やポンプON/OFFを切り替えると、「Dynamic Flow Navi」が流体経路を自動判定してカラー表示します。流体の種類によって特定の色を指定しておくことで、よりプラントの状態が正確に把握できます。ステータスを変えた流体経路パターンを複数保存し、プラントの運用・保全用の技術情報として活用することもできます。

<流体経路シミュレーションのイメージ>
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2)P&ID上から機器に関連する情報へダイレクトにアクセス
 個別のシステムで管理している機器・計器に関連する情報を「Dynamic Flow Navi」と紐付けることで、一つのインタフェースを通じて、さまざまな情報に簡単にアクセス。流体経路シミュレーションや機器検索との組み合わせで、情報の閲覧性が飛躍的に高まります。

<プラント情報ポータルの活用イメージ>

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3)独自のAI技術で紙やCADデータからのインテリジェントP&ID移行サポート
 現在、P&IDを紙ベースやCADで運用管理しているお客様が、円滑にインテリジェントP&ID へ移行できるようお手伝いいたします。AI 技術を利用して既存図面のオブジェクト(部品・計器・配管)を自動検出する当社の独自技術により、人手とコストを抑えて P&ID のインテリジェント化を実現します。

AI技術による既存図面からのインテリジェントP&ID化支援>
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Dynamic Flow Navi」の詳細は以下URLもご参照下さい。
https://www.tc-systems.co.jp/service/petrochemicals/dynamicflownavi/

■「Dynamic Flow Navi導入のPoCについて
Dynamic Flow Navi」を利用いただき、現場業務のワークショップを通じて「業務への効率的な適用方法」について検証するためにPoCを、希望されるお客さま向けに実施します。

 <実施内容とステップ>
 ①活用・効果の高そうな業務のご相談・選定
 ②検証環境の構築(TIS千代田システムズ作業)
  ・業務で使用するP&IDのインテリジェント化
  ・①の検証目的に合わせ、関連データを提供いただきデータを登録
 ③ワークショップによる検証・評価

 <募集要項>
  ・対象:石油・化学系プラント会社
  ・地域:日本全国
  ・期間:本日から2022930
  ・応募方法:下記、本サービス及びPoCに関するお問い合わせ先にご連絡ください。

 <その他>
  ・PoC中に「図面に関する内容確認、データの精査」などの協力を依頼する場合があります。
  ・応募状況等により、期間より早く募集を終了する場合があります。予めご了承ください。

TIS千代田システムズ株式会社について(https://www.tc-systems.co.jp/
 TIS千代田システムズは、深い業務理解力と卓越したプロジェクトマネジメント力をベースに「お客様の真のパートナー」としてお客様業務に寄り添った業務展開をしています。特にプロセスプラントの設計/調達/工事プロジェクト領域については日本屈指のITプロフェッショナル集団として、製造/建設現場から企業経営層まで幅広くソリューションを提供しています。

TISインテックグループについて
 TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。


※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。


【本件に関するお問合わせ先】
◆報道関係からのお問い合わせ先
TIS千代田システムズ株式会社 経営企画部
TEL045-441-7216 E-mailtc_pr@tc-systems.co.jp

◆本サービス及びPoCに関するお問い合わせ先
TIS千代田システムズ株式会社 DX推進室
TEL045-441-9210 E-maildf-navi@tc-systems.co.jp